二分音符対旋律の要点
断り
これは自分が二声二分音符対旋律を作るときのメモ書きです.正しいor有用かは分かりません.
二分音符対旋律とは
全音符からなる旋律に対して,二分音符で合わせる旋律のこと.
冒頭,結尾の形式
冒頭
開始タイミング
二部休符の後に始まる.つまり裏拍から旋律が開始される.
開始の音
8度(主音)あるいは5度(属音)で始まる.1度で始めることもできる.
結尾
導音(7度)を経由して,8度あるいは1度の全音符で終わる.
下声に旋律がある場合,属音を経由して終わるのも可能.
強拍,弱拍の形式
強拍
その小節における和音構成音でなければならない.
各和音は,基本形又は第一展開系であるとされるので,
基本形に属する音程(8,3,5度)又は
第一展開系に属する音程(8,3,6度)
でなければならない.
弱拍
弱拍は,経過音,刺繍音,ないし和音構成音で作られる.
旋律を作る際の禁則等
注意
教科書(池内 友次郎,二声対位法)に書いてある全部は上げてません.自分に必要な奴だけです.
生硬な旋律を避ける
教科書では,避けるべきものとして「生硬な(旋律)」というワードがよく出てくる.禁則はそれらを避けるためにあるらしい.
旋律動向と和声動向
旋律は,一つの旋律を時間方向で眺めたときの話.
和声は,同一時間にある複数の旋律からなる和音の話(周波数方向で見る).
旋律動向
短2度
基本的に定旋律(全音の旋律)に短2度で触れる旋律はダメである.短2度は確かに汚い感じがするが,二分音符ではその響きが残るからダメらしい.
おんなじことをあんまりするな
和音構成音を多用するな.
同方向へ跳躍進行するな.
同型反復するな.
刺繍音で同一音を旋回するな.
8度跳躍を連続するな.
和声動向
おんなじことをあんまりするな
3度6度の音程が響きが良いけど使いすぎないようにする(4回連続はやめようとのこと).
5度8度を強拍で連続するな.
直行(旋律が同じ方向へ動くこと)における禁則
直行で5度8度をもってくるな.
弱拍においても直行なら5度8度を連続させるな.
作ってみて思うこと
5度8度と3度6度の雰囲気の違い
5度8度は音が濁らない.特に8度の場合.
これは定旋律が低い(C1とかそれより下ぐらい)場所にあるとき,濁ると嫌な感じがするのでそれを消すのに役に立つ.
逆をいうと5度8度は和声みが少なく,旋律がいい感じに混じり合ってる感がない.
旋律間の音程の距離の話
バスとソプラノの旋律の場合,音域が離れているので,濁りとか和声みとかを考える必要があまりない(と今は思っている).
バスとテノールとか,近い音域の場合は和声っぽくなるのでより気にする必要がある.
終わりに.
まだまだこれからやなあという気持ち